【銅版画】古城の丘
「古城の丘」、銅版画、雁皮紙、2016、12x18cm
三作目に作った銅版画です。
北欧とかにありそうなヨーロッパの古城跡の丘をイメージしています。風を感じられる雰囲気が出ていればと思います。
雁皮紙刷り
今回は「刷り」について。
この刷りは画用紙の上に和紙を一枚挟んでいます。
通常の刷りよりも、和紙が版の細かい傷まで拾ってくれるので、画面の表情が豊かになります。
こんな風に銅版に偶然ついてしまった引っ掻き傷などのノイズが逆に味になります。
あと画面がセピアになって、ノスタルジーな雰囲気にする効果もあります。
雁皮紙を使わないノーマルな擦り方だとこんな感じ。
これはこれで爽やかで良いです。
版が完成しても、紙やインクを変えていろいろな刷り方を試せるのが面白いです。
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