世界の果ての絵

銅版画、油彩で描いた廃墟や深海の絵を紹介します。

【銅版画】そうだ、BLAME!を掘ろう!

先日の記事で描いたBLAME!の下絵

これを銅版画にしていきたいと思います。

転写

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トレーシングペーパーに主要な線を書き写します。

反転してグランドをひいた銅版にカーボン紙で転写。

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珍しい白いカーボン紙です。

腐食

ここからニードルで描画するんですが、線の太さを変えたいのでまず手前だけ描いて一旦腐食します。

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画像だと分かりにくいですが、人物と手前の足場だけ描いてます。

徐々に遠景や塗り線も描き足して、 トータル120分後こんな感じに

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腐食が進んで銅の色が見えます。

試し刷り

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グランドを剥がした状態です。

これにインクを詰めてプレス機を通すと

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試し刷り一枚目。

おおー。すごいBLAME みたい!自分で作っておいて何ですが…

ヤバい楽しい。

 

アップ

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今回は最近の弐瓶先生の絵柄を参考にして<破線>を使ってみました。きっちり描くよりも柔らかい印象に。

輪郭線が120分腐食した線で、斜めのサッサッと描いている線が20分の線です。2BとHBの鉛筆のような感じでしょうか。

ここからアクアチントでトーンを入れていきます。

(続く)