世界の果ての絵

銅版画、油彩で描いた廃墟や深海の絵を紹介します。

【銅版画】BLAME!の世界を削る

以前の記事の続きです。

前回まではこの状態まででした。

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アクアチントした面はそのままだと全くグラデーションがないので、削る事でニュアンスを増やしていきます。

削るのにはこんな道具を使います。 

押し当ててザラザラしているところを削りとり白くします。銅版画における消しゴムのような位置づけでしょうか。

 

削った銅版の表面

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これでどれくらい白くなるかは、何度も試し刷りして確かめつつ、やらないと分からないのが銅版画の難しいところ。

 

試し刷り

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人物の立っている床面に光が射してきました。もう少し奥は抜きたい感じです。

 

削ってもう一回試し刷り。

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遠景は結構抜けてきたかなぁ。

手前はもう少しメカ部分の造形を分かるようにしたいです。

あと紙やすりや研磨剤でハッチを消していく予定。

 

(続く)