【銅版画】BLAMEの世界をアクアチント
前回の記事の続きです。
今回はこの状態からアクアチントという技法でトーンを入れていきたいと思います。
アクアチント
アクアチントとは松ヤニを撒いて粒々の防食膜を作り、腐食させる技術です。
漫画のスクリーントーンに近いでしょうか。
この技法の巨匠と言えばゴヤとかが有名です。
(出典:三重県立美術館 館蔵品紹介 ゴヤの《妄》)
この背景の黒いところ。しかし、カッコいいなぁゴヤ。
腐食
効果を出したくないところは黒ニスで止めます。中央の塔みたいな箇所に電撃を入れたかったのでここを黒ニスで描いてます。
上の画像ですでに松ヤニが付いているんですが、熱すると透明化するので画像では分からないですね。
今回ちょっと熱し過ぎて松ヤニがダマになってしまいました。
今回は近景から遠景まで四段階の腐食をしました。かれこれ二時間くらい。
さて試し刷り。
お!?悪くないけど、予想よりも濃いな!気温が上がって腐食が進み過ぎ?
ダマになった松ヤニが電子ノイズみたいになったのは怪我の功名でした。
電撃は結構良い感じ。
今回は空気遠近法みたいになって欲しかったので、こんな感じに4段階に腐食時間を分けました。
二倍の時間かけたら二倍濃くなるかと思ったらそんなこともない(´ω`)
この辺の経験はまだ積まないと読めないなぁー
ここから削ったりして調整していきます。
(続く)